尾木ママの子育て本は幅広く安心して読める
これは、ユニークな評論家の先生方がそれぞれの分野の最新学説(?)を含めた知識を披露してくださるのですが、その内容がけっこうセンセーショナルなものだったり、笑えるものだったりすることや、司会のさんまさんやひな壇にいるブラマヨのツッコミがおもしろい素敵な番組です。
その、ユニークな評論家の中に時々登場する教育評論家の「尾木ママ」こと尾木直樹氏の子育て本を2冊、ブックオフでゲットして読んでみました。

この本は、前半に学力を伸ばす学習法やコツについて、後半に本書のタイトルになっている「叱らない子育て」について書かれています。というわけで、子どもさんの対象年齢は幅広いです。
この本の一番のキーポイントと思ったのはこれ。
「とりあえず『どうしたの?』と聞いてあげることが大事」
要するに、こどものすること・したことについて頭ごなしに
「だめじゃないの!」と言っては×、まずは子どもの考えたこと・言いたいことを聞いてあげる。そうすると素直になってくれる・・・ということ。
考えてみたらそうですよね。私も夫から頭ごなしにものを言われると、話の内容や出来事が大したことがないことでも「ムッ」としてしまい、素直に話せなくなります。
そういえば「ホンマでっか?TV」に出演されていた時も「まずは「どうしたの?」よウフフ」って言ってはったなぁ。
これを読んでから、なるべく「どうしたの?」と聞くようにはしていましたが・・・それでもこちらの予想を超えることをされた時にはついブチ切れて「何やってんの!!!!!」って言ってしまうのが自己嫌悪です・・・。4
それから・・・
実は驚いたことがあります。
尾木ママの本を読んだのは今回が初めてではありません。
確かみにぐり妊娠中・・・だから4年ぐらい前?に図書館で借りて読んだ本がありました。
「「ケータイ・ネット時代」の子育て論」という本。かなり真面目な内容の本でした。
ところが・・・久しぶりに読んでみて・・・当時読んだ本の印象からのあまりの変貌ぶりに驚いてしまいました。
テレビでしゃべっているとおりの「オネェ言葉」そのままの文体にびっくり。いやその前に表紙にも驚きましたが(笑)
それだけに文章も読みやすく、それこそ「ホンマでっか?Tv」を見ている感覚でさらっと読めます。
ただ、ちょっと物足りないかな?という方にはこちらの著書もオススメです。

こちらは「尾木ママ」になる前に書かれた本を文庫リニューアルして出版されたものです。
「オネエ文章」ではないものの、こちらもさほど難しい文章ではないのでそこそこ読みやすいです。

そうそう、目からウロコだったことがひとつ。
世間では、公立学校はダメだ、質が低下している、私立のほうがいいと言われていますが、尾木ママ曰く
「公立学校の先生は、最低限の研修もしっかり受けているので最低限の質は確保されている。私立の場合は、学校にもよりますが最低限の研修さえ受けていない場合があるので、どちらがいいかは一概には言えない」とのこと。
どちらを選ぶにしても、最終的には子どもの意思ですけどね。
でも確かに、うちの場合は保育所のケースですが実際に、私立より公立の保育所のほうが質が良かったと感じたことがあったので思わず大きくうなずいてしまいました。