風邪薬は症状ごとに変えないと意味がない・・・そうです
レセプト(診療報酬請求書)の作成をしていたときに、気になったことがありました。
同じ風邪の患者さんでも、もらっている薬が違う・・・。
ま、もちろん、患者さんの体質(アレルギーや持病など)で薬が違うなんてことはザラですが、同一患者さんでも1回目の風邪、2回目の風邪・・・で処方されている薬が違っていることにも気づきました。
薬の効能などを辞典みたい本で調べたりを繰り返しているうちに、どうやら、症状によって処方が変わっているということがわかりました。
それまで、風邪薬といえば総合感冒薬と思われる1種類を飲んでいれば治るものと思っていましたが、それは違っていたとのことです。
風邪薬は、症状によって変えないと意味がない。
このころは、今のように症状別の風邪薬なんてなかったような気がします。
このことを知ってからは、私は市販薬は飲まず、風邪を引いたら職場の医師に処方してもらって飲むようにしていました(格安で診察してもらえたという環境もありましたが^^;)
あれから10ウン年・・・。
最近は市販の風邪薬にも症状別というものが登場してきました。
これは非常にうれしい傾向です。
市販の風邪薬も医師の処方のように(とまで言っていいのかビミョ~ですが実際診察の場でもよっぽどのことがない限り今の症状を伝えて内診する程度で出されるからまぁいいか)そこそこきめ細かくなってきました。
たくさんある風邪薬の中で、佐藤製薬のストナ
すると、ラインナップ紹介のページにはこんなことが書かれていました。
かぜはほとんどがウィルスや細菌によって起こります。ウィルスには、色々な種類があり、その種類によって起こる症状も異なります。~略~ウィルスと起こる症状について2・3説明・・・。
対症療法として、症状にあわせて効果の高いかぜ薬を選ぶことが大切です。
あの頃私が知ったことが、市販薬に生かされるようになってきた♪(エラソ~でごめんなさい)
症状別の風邪薬にはこんなのがあるみたいです。
・鼻水::風邪の諸症状にも効くけど鼻水に特に効果を発揮する
・発熱:解熱鎮痛成分が入っている
・せき:咳止め成分が入っている
・たん:たんをさらさらにする成分とたんの通りをスムーズにする成分が入っている
・寒気:身体を温める葛根湯エキスが入っている
そういえば「葛根湯は風邪のひき始めに飲まないと効果がない」と勤め先だった病院の医師に聞いたことがありますが、この症状別の風邪薬のラインナップを見て「やっぱりそうなんだ」あらためて確認できました。
また、ストナ
これは小・中学生向きの風邪薬。11歳から14歳の子どもがメインで、7歳~10歳はその半量という用量で飲めばいいようになっています。私が子どもの頃だったら、「体格のいい12歳は大人の用量で飲んでも大丈夫か」なんて悩みましたが、こんなふうにはっきりした線引きができていると悩まなくてすみますのでいいですね。
自分の今の症状だったらどれを飲めばいいのか知るには「星野さんのかぜ診断」でおおよその目安を知ることができます。

